Library of the Year 2016 第一次選考結果 推薦候補機関及び推薦文を公開いたします。

≪選考委員長のコメント IRI_LoY担当理事山崎博樹≫

 

図書館を愛するすべての皆さまへ

いよいよ Library of the Year 2016(LoY2016)が動き始めました。
今年度は全国から18の図書館等の公募推薦及び選考委員からは35の図書館等の推薦がありました。多くの皆さまにご協力いただき大変ありがとうございました。

推薦いただいた図書館等の第一次選考を7月30日(土)の午後12時30分から午後3時30分にかけて、選考委員により行いました。
激論の結果、18の図書館等が選考されましたが、今回からは選考のプロセスをできるだけ可視化したいと考え、選考一覧及び推薦理由をここに公開することにいたしました。

現在、8月18日(木)の優秀賞の選考に向けて、事務局では準備を進めております。最終選考会は、11月9日(水)に図書館総合 展会場にて行う予定ですが、今回は、大賞に加え会場参加者により決定するオーディエンス賞も新しく設けました。皆さまにも直接選考に関わっていただきたいと考えております。

また、IRI事務局ではこの事業をクラウドファンディングで実施しています。
ぜひこちらの方も、多くのご協力いただければ、幸いです。
詳しくはこちら:https://readyfor.jp/projects/LoY2016

 

≪第一次選考結果 推薦候補機関及び推薦文≫

 

(公共図書館)


■オガールプロジェクトと一体での紫波町図書館

真のPPPといえるオガールプロジェクトで図書館という仕組みに注目し、その期待に応えた図書館職員の働きを評価。農業支援やオガールとの連携により、地域全体を活性化し、全国から視察が絶えない。入館者数も20万人を超えている。
http://ogal.jp/

津島市立図書館

明治28年開館の古い歴史を持つ特徴を活かした地域資料の収集および編集・発行を行っている。街を案内できるコンシェルジェの養成等、地域文化コレクションの整備と充実を「まちづくり」の観点から積極的、継続的に行っている。
http://www.lib.tsushima.aichi.jp/toshokan/

■北摂アーカイブス(大阪:豊中市立図書館、箕面市立図書館)

豊中と箕面の昔と今を比較することができる写真アーカイブ。市民ボランティア「地域フォトエディター」を図書館で育成し、地域の記録を蓄積している。クリエイティブ・コモンズ表示があり、二次利用の有無も明確である。
http://e-library2.gprime.jp/lib_city_toyonaka/cms/

伊丹市立図書館ことば蔵

「交流フロア運営会議」を設置し、市民と共に企画を実現した。市内書店と協力し「帯ワングランプリ」、地元商店主が講師「まちゼミ」、本を使った婚活や本のタイトルだけで作家を目指す企画等、様々なイベントにより来館者も増加し経済効果を生み出した。
http://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/EDSHOGAI/EDLIB/

■READ&LEAD 地域の活性化と住民の幸せに貢献する鳥取県立図書館と県内図書館ネットワーク

全県の公共・学校・大学・病院図書館等が、医療機関、研究機関等とネットワークをつくり「住民の幸せ」を実現すべく活動している。県立図書館はその活動を支えながら「知のインフラ」の機能強化に貢献している。
http://www.library.pref.tottori.jp/

福智町立図書館・歴史資料館 ふくちのち

2017年3月に町立図書館・歴史資料館が開館予定である。旧町役場のリノベーションという手法を用いながら、市民とともに展開している開かれた図書館設置を公表している。そのプロセスをあえて評価する。
http://fukuchinochi.com/pre/

大牟田市立図書館

三井三池炭鉱炭じん爆発事件の一次資料を所蔵しており、活用を図っている。産業災害の資料、地域資料、社会運動資料として価値を持ち、後世に残すべき貴重なものである。
http://www.library.city.omuta.fukuoka.jp/

伊万里市民図書館と伊万里市民図書館友の会 図書館フレンズいまり

開館から20年を超えても市民自治との一体的な運営を継続。「市民の図書館」の多くが勢いを失う中、90年代に整備された新興図書館として持続可能な経営モデルを築き上げ、館長の交代等に左右されないスタイルを確立している。
http://www.library.city.imari.saga.jp/sonota/friends/friends.htm

指宿市立図書館

NPO法人が指定管理者となり、図書館運営のビジョンを明確にし、ユニークなイベントを次々と展開している。市民協働の成果としてマスコミでもたびたび取り上げられ、広報活動も活発。職員の賃上げも実現し、後進の育成も順調である。
http://www.minc.ne.jp/ibusukilib/

 

(学校図書館)


東成瀬村読書振興(小学校図書館)

学力日本一の村として、学校図書館、図書館、児童館、行政、地域住民が一体となって読書振興に取り組んでいる。世界中から視察があり、教育を地方活性化の柱としている。図書館と学校は廊下で繋がり司書も兼務している。図書費も全国平均の4倍。
http://www.higashinaruse.com/

■東京学芸大学学校図書館運営専門委員会

「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」を構築。学校図書館での授業実践事例や実践例等を,収集し公開している。外からは見えにくい学校図書館の活動を対外的に明らかにしている取り組みを継続して行っている。
http://www.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/

■神奈川県立田奈高等学校図書館ぴっかりカフェ

学校図書館の「学校と社会をつなぐプラットフォーム」機能として生徒の自立・就労支援の可能性を実証。毎週木曜日の昼休みと放課後にNPO法人が寄付金や助成金で飲み物とスナックを無料提供する交流カフェ形式。
http://www.tana-h.pen-kanagawa.ed.jp/career/cafe.html

 

(大学図書館)


■筑波大学「近未来図書館シリーズ」(筑波大学宇陀・松村研究室)

学園祭で近未来の図書館空間を魅せる本企画は、電子絵本お話し会やゆるキャラ活用等を全国に先駆けて実施し、来場者投票で6年間中3回優勝。研究室×大学図書館協働による挑戦的サービスの公開実験場として、図書館の存在感を高めた。
(下記の研究活動の雙峰祭サイドをご覧ください。)
http://niccoli.slis.tsukuba.ac.jp/

立正大学古書資料館

江戸時代の和古書を中心に4万5千冊を所蔵。うち8割は開架室にあり、利用者が書架から自由に取り出し閲覧できる。また、館内には古書を使った授業やグループ学修用のスペースもあり、疑問点は専門員に尋ねることができる。
http://www.ris.ac.jp/library/osaki/use/kosho.html

■武庫川女子大学附属図書館

 図書館が主管部署として司書課程の業務を行っている。学生スタッフを育成し、ライブラリー・カフェ、様々なイベント等、インターンシップの場としても図書館を活用。カフェやラーニングコモンズ等の設備も充実、デザイン性の高い図書館である。
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~library/

 

(専門図書館)


■公益財団法人 松竹大谷図書館

財政危機に苦しむ図書館界においてクラウドファンディングの手法を用いて積極的に資金獲得を行い、事業を成立させてきた取り組みは、模倣の難しい面もあるが、今後の図書界にとって参考になり評価できる。
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/

■大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)

日本で最もMLA融合を実践するライブラリー。図書だけでなく、労働組合資料、工具、ゲバ棒から椅子まで、日本でここにしかない貴重な三次元的資料を収集・提供する。全国のサポーターから支援を受け、公費によらない運営は、一つのロールモデルでもある。
http://shaunkyo.jp/

■BIZCOLI

ビジネスライブラリーとしてだけでなく年間を通じて様々なイベントを実施している。ビジネス関係のイベントのほか、地元の九州大学や九州国立博物館を中心としたイベントも数多く実施しており、研究や学びをビジネスにつなげるMALUI連携がされている。
http://www.bizcoli.jp/


なお、「Library of the Year 2016」第二次選考会は公開で開催します!
詳細は こちら をご覧ください。

2 comments on “Library of the Year 2016 第一次選考結果 推薦候補機関及び推薦文を公開いたします。
  1. いつもお世話になっております。
    伊丹市立図書館ことば蔵の小寺です。

    この度は当館を1次選考で選んでいただきありがとうございました。
    掲載されているHPのリンク先ですが、図書専用ページとなっておりますので、下記の図書館全体のHPに変更いただけますでしょうか?
    こちらのHPにイベント情報をはじめとしたすべての情報が掲載されております。

    お忙しい中お手数ですがよろしくお願いします。

    • 伊丹市立図書館ことば蔵
      小寺様

      お世話になっております。IRI事務局です。
      この度は、コメント頂きまして、誠にありがとうございます。

      ご連絡いただいたリンクは確かに差替えましたので、お知らせ致します。
      お手数をおかけしますが、ご確認くださいいますようお願い致します。

      また、何かご不明な点がございましたら、事務局までお問い合わせください。
      今後とも当法人の活動に対し、暖かいご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
      IRI事務局

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