Library of the Year (LoY) 2016 優秀賞・ライブラリアンシップ賞の決定について

「Library of the Year(ライブラリー・オブ・ザ・イヤー) -良い図書館を良いと言う-」 は、これからの日本の図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が毎年授与する賞です。
2016年は、IRIメンバーおよび外部推薦で寄せられた53施設・団体・サービスの中から、第一次選考会(*1)、第二次選考会を経て、下記の4機関がLoY2016優秀賞、2機関がLoY2016ライブラリアンシップ賞を受賞しました。
(*1)第一次選考会の結果はこちら https://www.iri-net.org/loy/loy2016first/

主催:NPO法人知的資源イニシアティブ
図書館総合展運営委員会

1.LoY2016優秀賞とは?

従来の図書館イメージを覆す図書館サービスを提供し、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関を評価するものです。

 

LoY2016優秀賞 -図書館を中核としたPPPによる地域の活性化-

受賞館 オガールプロジェクトと一体での紫波町図書館
○授賞理由○
様々な連携を通じて、地域活性化の中核的な役割として図書館が機能している点を評価。
=推薦詳細=
真のPPPといえるオガールプロジェクトで図書館という仕組みに注目し、その期待に応えた図書館職員の働きを評価。農業支援やオガールとの連携により、地域全体を活性化し、全国から視察が絶えない。入館者数も20万人を超えている。

http://ogal.jp/

LoY2016優秀賞 -斬新な市民発イベントの図書館サービス展開-

受賞館 伊丹市立図書館ことば蔵
○授賞理由○
図書館において、学びや遊びに関する創造的な活動を市民と共に実践している点を評価。
=推薦詳細=
「交流フロア運営会議」を設置し、市民と共に企画を実現した。市内書店と協力した「帯ワングランプリ」、地元商店主が講師となる「まちゼミ」、本を使った婚活や本のタイトルだけで作家を目指す企画等、様々なイベントにより来館者も増加し、経済効果を生み出した。

http://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/EDSHOGAI/EDLIB/

LoY2016優秀賞 -データベースにより学校図書館の知を拓く-

受賞館 東京学芸大学学校図書館運営専門委員会
○授賞理由○
「学校図書館活用データベース」の継続的構築、学校を開き、知の共有の場を創成している点を評価。
=推薦詳細=
「先生のための授業に役立つ学校図書館活用データベース」を構築。学校図書館での授業実践事例や実践例等を、収集し公開している。外からは見えにくい学校図書館の活動を、対外的に明らかにしている取り組みを継続して行っている。

http://www.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/

LoY2016優秀賞 -コミュニティーに拓かれた専門図書館活動-

受賞館 大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)
○授賞理由○
地域における公共的活動拠点として開かれ、広範囲な人々が支えている点を評価。
=推薦詳細=
日本で最もMLA融合を実践するライブラリー。図書だけでなく、労働組合資料、工具、ゲバ棒から椅子まで、日本でここにしかない貴重な博物資料を収集・提供する。全国のサポーターから支援を受けることで、公費によらない運営を実現していることは、一つのロールモデルにもなっている。

http://shaunkyo.jp/


 

2.ライブラリアンシップ賞とは?

長年にわたって地域住民や図書館員が協同し、さまざまな図書館活動を継続的に行った図書館等を称えるため、今年度創設した賞です。ここで言うライブラリアンとは、図書館員グループおよび地域住民の総体を示しています。長期にわたって日本を代表する優れた図書館サービスを、館種を超えた図書館や地域住民と共に行ってきたことを評価するものです。

 

ライブラリアンシップ賞 図書館の市民自治

受賞館 伊万里市民図書館と伊万里市民図書館友の会 図書館フレンズいまり
○授賞理由○
20年間にわたり、市民と共に優れた図書館運営とサービスを提供した点を評価。
=推薦詳細=
伊万里市民図書館は、その設置・建設の過程より市民参画によりつくられ、運営されている。公共図書館が、自治体によるサービス提供と住民のサービス享受という関係にとどまることなく、公共運営の本義である団体自治と住民自治の融合により存続する事業体であることを20年間にわたり示し続けていることを特に評価した。

http://www.library.city.imari.saga.jp/sonota/friends/friends.htm

ライブラリアンシップ賞 -地域に役に立つ図書館-

受賞館 READ&LEAD 地域の活性化と住民の幸せに貢献する鳥取県立図書館と県内図書館ネットワーク
○授賞理由○
県内および全国の図書館と密なネットワークを構築し、知のインフラを体現した点を評価。
=推薦文章=
鳥取県立図書館は、ビジネス支援サービスや県内公共図書館・学校図書館との連携ネットワークの構築による社会全体の知的基盤整備に努め、「地域の役に立つ図書館」というこれからの図書館像を確立し、リードしてきた。これからの図書館のあり方に対する、10年間にわたる課題提起および貢献を特に評価した。

http://www.library.pref.tottori.jp/


 

<最終選考会について>

2016年11月9日(水)15時30分~17時00分、パシフィコ横浜(横浜みなとみらい)にて、今回決定したLoY2016優秀賞4機関を対象として、一般公開の最終選考会を開催いたします。最終選考会では、各機関についてプレゼンテーションを行い、パネルディスカッションを経て、審査員5名の投票によってLoY2016大賞を決定します。また、今年から会場参加者(クラウドファンディング事前投票含む)の投票が一番多かった優秀賞対象館に対し、「オーディエンス賞」を授与いたします。
各賞決定後、LoY2016優秀賞、LoY2016ライブラリアンシップ賞、LoY2016大賞、LoY2016オーディエンス賞の受賞機関の表彰式を行います。

<過去の授賞機関や詳細について>

IRIウェブサイト内“Library of the Year”をご覧ください。 https://www.iri-net.org/loy/

<クラウドファンディングについて>

Library of the Year 2016実施に向けて、クラウドファンディングを活用した資金調達を行っています。 ※ご協力をお待ちしています。
「生まれ変わったLibrary of the Year を盛大に開催したい!」
READYFOR(募集期限:2016年9月30日 目標金額:150,000 円)
https://readyfor.jp/projects/LoY2016

<お問い合わせ先>

NPO法人知的資源イニシアティブ事務局
info@iri-net.org
https://www.iri-net.org/loy/