LoY2019 審査員決定

2019年11月13日にパシフィコ横浜で開催予定のLibrary of the Yere2019(LoY2019)最終選考会の審査員が決定いたしましたので、その審査員名およびプロフィールを発表いたします。

2019年10月28日
IRI事務局

※順不同。敬称略。


池谷 のぞみ

慶応義塾大学文学部, 人文社会学科 図書館・情報系,教授

  • 2000年東洋大学社会学部専任講師
  • 2005年東洋大学社会学部助教授
  • 2011年Palo Alto Research Center(パロアルト研究所)Computing Science Laboratory, 上席研究員

人々のさまざまな営みを、営みに関わる人々の視点から理解することにこだわるエスノメソトドロジーという学際的なアプローチをとって研究。営みにおける実践を、人々が想起もしくは共有する知識を実践から切り離さずに理解することで、組織や集団における知識の共有や創造、継承などの問題を考察することに関心を持つ。これまで図書館や病院、企業などでフィールドワークを行い、それぞれの場での実践を理解することが、知識のマネジメントに関わる課題を繊細さをもって捉えることになり、それが組織での仕事の仕方やサービスやテクノロジーのデザインについて現場の方々と共同で考える研究にもつながった。コミュニティの原動力となりうる公共図書館を応援している。

著作


乙部 順子

株式会社イオ代表取締役、知的資源イニシアティブ理事。

  • 1950年、東京都生まれ。成城大学経済学部卒業。
  • 1977年から、SF作家の小松左京氏(1931~2011年)のアシスタントを務める。
  • 1981年小松氏が84年公開の映画「さよならジュピター」製作のためイオを設立し、小松左京秘書となる。
  • 1992年、小松氏からイオを継承した後は「マネージャー」。
  • 2001年からは季刊の同人誌『小松左京マガジン』を50巻、小松氏没後の13年まで発行した。

2019年『小松左京全集』ハードカバー版全50巻を刊行するなど、小松作品とそのメッセージを後世へ伝える仕事を続けている


鎌倉 幸子

かまくらさちこ株式会社代表取締役

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー

アメリカ・ヴァーモント州のSchool for International Trainingで異文化経営学修士。

  • 1999年、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所入職。図書館事業課コーディネーターとして500をこえる小学校に図書室を設置する。
  • 2007年東京事務所に異動。2011年1月に広報課を立ち上げる。
  • 2011年3月「いわてを走る!移動図書館プロジェクト」を立ち上げる。
  • 2016年1月からアカデミック・リソース・ガイド株式会社、アカデミック・リソース・ガイド株式会社取締役&リレーションズ・ストラテジストを務める。
  • 2019年から現職

バーモント州にあるSchool for International Trainingに入学し、異文化経営学を学ぶ。この時に出会ったカンボジア人から内戦の話を聞き、カンボジアにボランティアに行くことを決意。その留学生が「ここまで留学してこられたのは、自分が難民キャンプ時代に通った図書館があったから」という話を聞き、図書館の仕事に関心を持つ

著作 「走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援」  ちくまプリマー新書 2014


細谷 拓真

腎臓内科医、まちづくりディベロッパー、ホテル経営者、投資家

1978年秋田県横手市生まれ。東北大学医学部卒。

  • 医療法人賢友会理事長、株式会社横手プラザ地所代表取締役
  • 株式会社横手開発興業取締役、特定非営利活動法人Yokotter理事長
  • 株式会社gita取締役、都市経営研究会代表
  • 前郷塾塾長、横手市医師会理事、横手市観光協会理事

2009年12月仙台在住時に「この街でこどもを育てたいと言われるまちづくり- Yokotter -」を設立。Twitterを用いたYokotterの取り組みはICT利活用の先進事例として総務省情報通信白書にとりあげられた。翌年7月NPO法人化し理事長に就任。2011年4月帰郷し、メディア・イベント運営や地域デザイン事業を開始。2012年12月築80年の石蔵をリノベーションしたシェアスペース「いつもと違う誰かと未来の話をしよう -MIRAI YOKOTE-」を設立。若手人材育成事業前郷塾を主催。2018年11月都市経営研究会を設立し官民連携事業を推進。2019年横手市と連携し、横手市情報センター代表として日本版社会的処方の実践を開始。地域の活動やサービス、人のつながりを処方する社会的処方の主役として医療福祉だけでなく新たな公共を担う図書館や自治体との連携を模索している。


山賀 良彦

行政書士

  • 平成19年に行政書士登録
  • 平成24年から東京都行政書士会において法教育推進特別委員会委員長を務める。

無類の図書館好きでヘビーユーザー。子どもにきまりを考えてもらう出前授業図書館のきまり」の意義を「図書館法」から考える内容)をきっかけに、図書館での法情報提供について深く考えるようになる。現在、図書館で遺言・相続の講座を実践するなど、行政書士と図書館とが連携した法情報提供に積極的に取り組んでいる。

著作

  • 「小学校における法教育実践活動報告」『法と教育 Vol.3』法と教育学会 編 2013年
  • 「行政書士業務とリーガル・リサーチとの関係について考える~絆を深め、未来を拓く行政書士像の確立に向けて~」『行政書士とうきょう』2011年