Library of the Year 2021 審査員決定

図書館総合展2021_ONLINE_plusのフォーラムとして、2021年11月26日(金)に開催予定のLibrary of the Year 2021最終選考会の審査員が決定しました。

審査員5名のプロフィールを発表いたします。

2021年10月19日
IRI事務局

※順不同。敬称略。


大野 希(おおの・のぞみ)

1995年島根県隠岐諸島生まれ

島の福祉を家業とするクリスチャンホームに生まれる。桜美林大学リベラルアーツ学群への進学を機に、島から出て東京・神奈川で暮らす。主に国際関係・開発を学び、大卒で島へUターン、障がい者福祉に軸足を置き働いている。音声配信を始めたことをきっかけに、読書は苦手というコンプレックスを補ってくれたオーディオブックに魅了。

  • 2018年:西ノ島町にUターン
  • 2019年:音声配信開始
  • 2020年:趣味で音声配信のスキルマッチングプラットフォーム「CastLe Voice」を作成
  • 2021年:リスナーの聞く場所と内容が一致するショート音声配信アプリ「shouTpuT」を開発

澤谷 晃子(さわや・あきこ)

1972年大阪府生まれ

大阪市立中央図書館利用サービス担当課長代理、日本図書館協会認定司書

大学卒業後に司書講習にて資格取得。1996年大阪市に入庁し、地域図書館・自動車文庫を経て、中央図書館にて、調査相談業務、図書館情報ネットワークシステム運用管理、企画・広報・予算管理等に携わる。2021年4月より現職、中央図書館閲覧室運営のまとめ役を担っている。日本図書館研究会編集委員。

システム運用管理部門と図書館サービスの企画部門での経験を活かし、図書館内外とも連携してLoY2017優秀賞や総務省ICT地域活性化大賞優秀賞にもつながるオープンデータ利活用推進に取り組んだ。デジタルアーカイブの利活用、地域との協働・共創、図書館政策等に関心が高い。

執筆論文

  • 「ウィキペディアタウンで考える まちの情報化」『LRG』25号(特集 ウィキペディアタウンでつながる、まちと図書館),2019年
  • 「図書館資料のデジタルアーカイブとその活用を考える」『図書館界』72巻3号,2020年等

清水 義次(しみず・よしつぐ)

1949年山梨県生まれ

株式会社アフタヌーンソサエティ 代表取締役

  • 1971年:東京大学工学部都市工学科卒業後、教養学部教養学科アメリカ科に学士入学
  • 1973年:コンサルタント会社に入社
  • 1992年:株式会社アフタヌーンソサエティ代表取締役
  • 2013年:一般社団法人公民連携事業機構設立 代表理事

都市生活者の潜在意識の変化に根ざした都市・地域再生プロデュース、家守(やもり)事業プロデュースを行っている。千代田区神田地区や新宿歌舞伎町地区の再生に続いて、北九州市小倉でまちを変革するビジネスモデルを構築。仲間とともにリノベーションスクールという形で、全国85都市で実際の空き家を題材にまちを変える試みを続けている。リノベーションスクール修了生の総数は5,400名に達している(2021年3月末現在)。

著作

  • 『リノベーションまちづくり~不動産事業でまちを再生する方法』学芸出版社,2014年
  • 『あなたもできる公民連携まちづくり』ヨシモトブックス,2020年

橋本 雄太(はしもと・ゆうた)

1984年東京都生まれ

国立歴史民俗博物館 助教

京都大学文学研究科情報・史料学専修(現メディア文化学専修)にて科学史(19世紀ドイツ語圏の数学史・数学教育史)を専攻。修士課程修了後、都内でシステムエンジニア職を経験。退職後、同大学院の博士後期課程に編入した。その後、専門を人文情報学に移し、歴史研究への情報技術応用について研究を行っている。

博士後期課程在籍時、災害研究への応用を目的として古文書の解読にあたる京都大学古地震研究会に参加。同会の活動の一環として、歴史資料の市民参加型翻刻プラットフォーム『みんなで翻刻』を開発した。各地の図書館との連携を進め、LoY2020大賞を受賞した。

著作

  • 『歴史情報学の教科書』文学通信,2019年(共編著)

作品

  • 『くずし字学習支援アプリKuLA』(Android・iOSアプリ)
  • 『みんなで翻刻』(Webサイト)
  • 『日本の中世文書WEB』(Webサイト)

藤生 京子(ふじう・きょうこ)

1965年群馬県生まれ

朝日新聞文化くらし報道部記者

1988年入社。徳島、京都支局、大阪本社学芸部から1995年、東京本社学芸部(現・文化くらし報道部)。AERAへ異動後、学芸部に戻り、論壇時評などを担当。その後、週末版be、オピニオン編集部、論説委員室を経て2020年春から現職。

今年は五輪開催問題で藤原新也さんらへのインタビューのほか、田中優子・法政大前総長の連載「人生の贈りもの」を執筆。「時代の栞」シリーズでは埴谷雄高、なだいなだ、高橋たか子らを取り上げた。

図書館関連では、社説「名著ふたたび 混迷の時代だからこそ」(2017年11月)、「公立図書館 開かれた知の宝庫に」(2019年7月)、「社説余滴/ライバルはNY公共図書館?」(同9月)など。

著作

  • 『吉本隆明のDNA』朝日新聞出版、2009年